ポッペアの戴冠
あらすじ
一応リンクを貼っておきましたが、おそらく真面目に読む人も少ないと思われるのでざっくりと。
「ダブル不倫の馬鹿ップルを女神が支援してめでたしめでたし」って話です。(えーーーー
でもそういう内容なんだから仕方ない。
今回の公演では”コンサートオペラ”と冠していることもあり、モンテヴェルディ(原作者)の音楽性を表現するため、出演者それぞれが個として扱われている点や、原曲がイタリア語ということもあり”言葉(センテンス)”を楽しむための字幕に工夫を凝らしていたところが特徴的。一般的な華やかなイメージのオペラとは一味違ったものとなっていました。
私はほぼ初めてのオペラに近いですし、的外れな意見かもしれませんが、純粋に歌手その人の追っかけをしている人にとっては、字幕が印象的な分、気が付いたら歌手よりも文字を追ってしまい歌手に集中出来ないという印象を持ったかもしれません。そして私のような歌手を知らない人にとっては、字幕を追っているうちに歌手がどんどんおまけのように、、、
つまり、(本来主役であるはずの歌手が脇役になりやすい点において)賛否両論あるだろうな、、、ってことです。
いわゆるオペラの評論家がどのような評価を下すのか興味があるのですが、今回の「ポッペアの戴冠」の上演を見た感想としては非常に画期的な手法を用いた野心的な作品だと感じました。